長編小説の読書で乱れた生活リズムを「マンガとDVD映画」で回復

マンガBlueGiantと映画LIFE! 日常のこと

普段は小説を読む習慣がない人が長編小説を読み切ったあとには心身の疲労や消耗感が生じることがあても不思議ではないことでしょう。

私も、先月に「カラマーゾフの兄弟」を全巻読み終えたあとには、自分なりの理想をもとに習慣化されつつあった生活の一部に乱れのようなものを感じるようになりました。

本を読むことに集中する作業が慣れないものであり、心身の疲労や生活の乱れを引き起こしているとすれば元のリズムに戻すためのリハビリのようなものも必要ではと感じた次第です。

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長編小説に没頭したことで生じた弊害

一般には、自ら進んで本を読むことは良いことでゲーム三昧な毎日を過ごすよりは何かしらの知識が身に付いたりと自分を深めることにもつながると評価されるでしょう。

今回、小説「カラマーゾフの兄弟」を読み終えて感じた読書の弊害というのは、小説の中で理解が浅かった物語の内容について、もう何度か読み返してみたいという強い欲求(分からないことをそのままにしたくない気持ち)にかられたことです。

本の内容を深く理解したいという気持ちは悪いことではありませんが、時間の限られた我々世代の大人にとってはこれが必ずしも良い効果を伴うものとは考えにくいと言えるでしょう。

今回読んだ本は世界的な名作とも評価される小説ではありますが、それが実生活や仕事に結びつく知識につながるかというと、それはまだ先の将来に余裕がある若者や学生についてのことであるのは容易に想像がつきます。

ほかにも、固い活字詰めの小説のページそのものに慣れたというか抵抗感が薄れてきて、さらに別な小説も読んでみたいという思いにもかられましたが、自分自身の過去の体験から考えても小説はやはり娯楽に近い読み物で、どうせ本を読むならそこで習得できる知識が社会生活にリアルタイムに反映できそうな実用書が何より有効だというのをあらためて感じさせられました。

読書好きになることは良いこととは限らない

好んで本を読むことは特に悪いことではなくむしろ一般的には褒められるべきことです。

しかし、小説に関してはビジネス書などに比べ得た知識を自分に役立てるという意味では収穫が少なく効果も限られるものと考えます。

もちろん役立つ小説というのは存在するかもしれませんが、人によて理解のしやすさや知識として習得のしやすさには違いがあることは分かっておくべきでしょう。

難解な文章を噛み砕いて消化するのに大きな労力を要するなら、当然それで得られる収穫がいかほどなのかといった判断もしなければならないでしょう。

特に現代社会においては、過ぎ行く時間を無駄なく効率的に過ごすことが大事なことだと考えるのは当たり前です。

読書より、効率的に知識を増やしたり自分を高めるための方法は他にあるはずで、そういった手段を常に模索し続けることも大人の使命のようにも感じます。

小説よりも柔らかいマンガと映画で生活リズムを回復

読書で疲労してしまった心身を回復させるリハビリ方法として、まず最初に導入したのはこの年の人気マンガ(2023年に映画もされた)の「BlueGiant」。

BlueGiantは、とある動画サイトでおすすめとして紹介されていたのを参考に読んだことがありその後映画の方も見ています。

この作品の評判となっている見所は、漫画なのにサックスの音が聞こえてきそうと言われる巧みな描写にあります。

個人的には、主人公の「宮本大」の一見根拠のなさそうに見える「世界一のジャズプレーヤーになる」という絶対的な自信と、ジャズに対しての熱い情熱に感化される部分があります。

私と同世代の方には、大人なのにマンガかよ?と思われがちかもしれませんが、自分としては「大人でも楽しく読めちゃうマンガ」と納得して読んでます。

大人世代の我々がとうに失っていた、何にも負けない不屈の精神のようなものを思い起こさせてくれる効果が見込こめるマンガがBlueGiantです。

このBlueGiantの他に意識して気分を回復させるために使ったのは、アドベンチャーコメディーに分類される映画「LIFE!」のDVDです。

2013年公開の原題「The Secret Life of Walter Mitty」のほうのライフです。

このLIFE!はやる気が出る映画として評価が高い作品で、ストーリー的にも見た後に何か切なさのようなものが残る結末ではなく、どちらかというと心が温まる内容になっています。

ちなみに、このライフに関しては日本語吹き替えでなく字幕のほうがオススメです。

これらマンガと映画の効果は、頭の中の「活字モード」をゆるやかに解消してくれたようで読書期間から約1ヶ月経過した現在では普段通りの生活リズムを取り戻せています。

次も何か難しい本に挑戦する機会があったら、読書後のリラックス方法に今回の手法を取り入れたいと考えています。

それから、マンガや映画(DVD)鑑賞の他にも難しい小説を読み終えた後の1週間ほどは、疲れが残ったのかいつもより睡眠を多くとることができました。

普段、睡眠中に夢など見ない私が何度か夢を見ることがあったのもこの期間です。

睡眠については特に意識したものではありませんでしたが、読書詰めだった毎日から生活リズムを回復させるのに効果があったのではと考えています。

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