そうだ「カラマーゾフの兄弟」を読もう

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カラマーゾフの兄弟上巻 日常のこと

ここのところ、ようやく自分なりの働き方が定着しつつあるところですが、自分にとってちょっとした決意をすることにしました。

とある本を読み切ることに挑戦することなのですが、それはドストエフスキーの小説「カラマーゾフの兄弟」。

実際に、新潮社から出版されている上巻を読みにかかっているところで、読み始めたのは12月に入って最初の水曜日12月6日の午後のこと。

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カラマーゾフの兄弟を読む意味

世界的な名著であり、やたらページ数が多いことでも有名な「カラマーゾフの兄弟」ですが、数年前(あるいはそれ以上)から「いつか読んでみよう」と思っていた本でした。

この小説を読むには対外的には「ちょっとした決断」と表現していますが、自分にとっては読むのに時間のかかる作品ですし、はたして内容を理解できるかという点から考えても「結構な決断」なのが正直なところではあります。

ここで最初に個人的な見解を少し書かせていただきますが、私自身は小説を好んで読む方ではありません。

もっとも最後に小説を読んで何かを感じたのは村上春樹氏の「ノルウェイの森」でした。

この本を手に取るまでは、人並みよりは小説を読んでいる側の人間だったと自分では思っています。

今思えば、小説を読まなくなった一番の理由がこの「ノルウェイの森」という本です。読み終わった後に何か気持ちを抉られるような虚しさを感じたのがそのときの感想です。

それが、ちょっとどころの虚しさではなく自分の心が寂しくなったのか悲しいのか何かを欲しくなったのか、いわば自分の精神を暴力的にねじ曲げられたような気がして、それだけでなく「どちら方向」にねじられて苦痛なのか、どうすれば虚無感が解放されるのか手段が全く分からない気持ちにさせられたのでした。

その小説に対しての価値観を変えられた出来事が20代の前半のことでした。

その後、まったく本を読まなかったわけではなく著名で広く評価されている夏目漱石の「我が輩は猫である」や太宰治の「人間失格」、ヘミングウェイの「老人と海」などを読む機会がありましたが、意味を読み解くのに難解なだけで内容に感動したりはすることなく小説そのものに価値をみいだせず遠ざかることになります。

その頃の気持ちを表すと、忙しく社会生活を過ごすなかで他人の書いた回りくどい表現を事細かに理解して感銘を受けるという読書を通した物語の楽しみ方が時間の無駄のように思えて来たということになります。

何かの感動を得たいなら映画で充分だとさえ思えたし、物ごとを学ぶなら小説からではなく専門書で知識を習得したり、自分を育てたいのなら自己啓発本でも読みふければ充分という結果に至ったわけです。

その後、なぜカラマーゾフの兄弟だけに興味がわいたのかというと、小説離れを誘発するきっかけになったノルウェイの森の作者である村上春樹氏が「走ることについて語るときに僕の語ること」という自伝(らしき本)を出したことがきっかけでした。そう、小説ではなく自伝的な物を彼は出版し、そのころ自分もトレーニングとして走ることに興味があったのでその本を手に取ったということになります。

村上氏はこの本の中で、ドストエフスキーは60歳(実際には59歳)でカラマーゾフの兄弟という重要な意味をもつ小説を書いたと表現していて、その晩年になってから名著を執筆したこととその内容に強い興味をいだいたというわけです。

ただし、超が付くほどの長編ですので読む時期を選ばなければ読み切れずに途中で挫折してしまうことにもなりかねないためその機会を探していたところですが、このままの調子では自分がドストエフスキーが小説を書いた歳を越えてしまい読む気力が衰退してしまうのではと最近になって危機感を覚えたところでした。

また、村上春樹氏は別な本の中で「世の中には二種類の人間がいる、カラマーゾフの兄弟を読破した人間と読破したことのない人間だ」と書いています。

幸い今の自分には本を読む時間的な余裕があって、この世界最高峰と言われる名作を読むには今を逃すべきではないと考えたわけです。

小説に読むにあたっての予備知識と心構え

今回、カラマーゾフの兄弟を読み始めるにあたって自分なりに気に留めておきたいことがいくつかありました。

一つには物語に出てくる登場人物の名前と主人公(カラマーゾフ家の人々)との関係を最初にしっかり覚えておくこと。

これは、個人の能力的な問題なのですが、もともと小説を読むにあたって自分は登場人物の相関関係を頭に思い描くのが下手だというのが昔から気になっていたので、今回はその苦手な部分を意識して補う形で読み進めることにしました。

また、カラマーゾフの兄弟の日本語訳は数社から出版されていて、自分にとってどの翻訳者のものが合っているのか、読みやすいかなどを考慮して出版社を把握する必要があります。

私が今回選んだのは、新潮社から出版されている文庫本で上巻、中巻、下巻の3冊で出版されているものです。

翻訳が古いため読みづらいかもと迷いましたが、今のところ評判が良いのはこの新潮社のカラマーゾフの兄弟かと判断しました。

1冊目の読み始めに感じること

実は当記事を書きかけている最中に、上巻の半分ほどまでページを読み進めているタイミングです。

内容は、身構えて想定していたとおり難解に感じるものの文章を的確に消化できたかどうかを別にして、普通に文字を目で追い読み進めることはできています。

当たり前かもしれませんが、世界的な文豪の作品と言えど、それを読む人全員がその良さを理解できるものではないだろうということを予告されているかのような不安も少々感じさせられています。

この度、カラマーゾフの兄弟(上、中、下)三冊を揃えるにあたって上巻と中巻の2冊はフリマアプリで揃えています。

そこで分かったのは、上巻は出品が多く、中巻は少なくて、下巻に至っては価格が高く設定されている点です。これは、本小説を読もうとした人の多くが上巻を読んだだけ、あるいは読み終えることすらできず中巻や下巻の購入に至っていないことかと想像できます。

この手の本は、読書慣れしている人でないと読了が難しいのかもしれません。しかし、3冊のうち上巻1冊でもクリアできれば残りの2冊も惰性で読み終えることができるのではと期待しているところです。

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