課題と試練

脱サラに伴う「課題と試練」この逆境をいかに乗り越えるかが人生後半のカギ 課題と試練

昨今では、Web上に表示される企業広告や動画サイトなど様々なメディアで脱サラや転職に前向きになれそうな情報が多々見受けられます。

しかし、一度も水の中を泳いだ経験がない人が、いきなり大海原へ飛び込めばどうなるのかは簡単に想像できることで、脱サラという未知の世界も期待の裏には様々な困難や課題が待ち受けているでしょう。

自分で下した決断により会社を辞め誰からも縛られない自由な日常を手に入れはしたものの、直面することになるのは今までとは対極的な意にそぐわないレベルの生活かもしれません。

ここでは、そんな脱サラによる希望の影に潜む「課題と試練」について具体的な項目をピックアップしてみました。また運営者自身の実体験に基づく記録について当カテゴリーで個々のページに綴っていますのでページ下の新着一覧からぜひチェックしてみてください。

カテゴリーの新着

経済的に不安定になることへの不安

脱サラ後は、会社員生活を送っていた頃のように毎月決まった給与が口座に振り込まれることはありません。生活費の確保は当然のことながら資産や預金など貯えの維持や保険料の支払いなど解決しなければならないことは盛りだくさんです。

長く組織の中で戦い続けてきた我々世代にとって、これから迎えるライフステージでは、医療や住まい、家族の問題なども絡み、資金計画はより慎重さを求められます。

この課題を解決させるためには、生活基盤を安定させる収入を継続させ不安に対抗できるだけの余裕を保ちながら、さらに少しづつでも収入を上昇させ続けていくことに限るでしょう。

他に斬新な計画の立て方はあるかもしれませんが、ベースとなる考えは生活基盤を守り続けながら余裕をもたせることであって、そこからどう進化させるかのオプションを付加していくことになるのではと思います。

そして、この課題は誰にでも共通して導き出される正解というのが存在しなくて、独立を目指す人それぞれが個々に取り組んで導き出さなければならないものであり、これこそが脱サラに伴う試練の核となっていると言えるでしょう。

孤独との向き合い方

公務員や会社員など、組織に属する働き方をしていると毎日誰かと接する機会があります。これは、無意識のうちに職場がコミュニティー的な役割を担っていることを意味します。

毎日のあいさつ程度の簡単な会話から、会議や雑談、仕事に関わることやそれ以外を対象にした何気ないやり取りがあるのことが常態化している日々を過ごすことになります。(もちろんそれらがストレス要因にもなりえますが・・)。

しかし組織から脱し独立した途端、よく言えばしがらみから断たれた途端に誰からも声がかからず、日頃当たり前だった挨拶も交わす機会すら一気に減ることになるでしょう。こうした状況に孤独感を覚えることはむしろ当たり前で普通であり脱サラ後には覚悟しなければならない部分です。

これらの孤独に打ち勝つ方法としては、自分で人間関係を作り出し維持する力が求められます。孤独は創造や集中にとっては味方にもなりますが、時に気分を病んでしまう原因にもなり得るため自分なりに対策していく工夫が必要です。

社会的な信用や肩書きがなくなる

会社を辞めてしまえば今まで頼っていた社名や役職に頼ることができなくなってしまいます。何気に気にする必要がない部分であるかのようで、これが事業の展開ではなく私生活を充実させるといった場面でマイナスに影響したりします。

たとえば、脱サラ後には車のローンが組めなかったり新しくクレジットカードが作れなかったり、果ては住宅の賃貸契約が結べなかったりと不便が生じることになります。どれも現金で片付く財力を持てれば問題がありませんが、最初から一気にそこに到達することまで確信して会社を辞める人は少ないかと思います。

また、気を付けたいのが会社を辞めてから、元の会社でお付き合いしていた得意先からも仕事をもらえる(または商品を買ってもらえる)と淡い期待をもって脱サラしてしまう人がいることです。

私も、以前勤めていた会社で脱サラしたあとに別の立場の名刺を持った営業マンが訪問してきて対応した経験がありますが、会社同士の取引を会社対個人事業主、あるいは会社対転職後の別の会社への取引に移行させるには、よほどの信頼関係か取引先にとって明らかなメリットがない限り難しいと心得るべきです。

これまで勤めていた会社を辞めたら、勤めていた社名や役職などは一切頼りすることができず。そこらにいる「普通の人」から再スタートしなければならないことを肝に銘じるべきでしょう。

周囲からの視線など気にしないメンタルを持つ

脱サラ後に根性論を正当かつ効率的に運用し対処しなければならないのは、この周りからどう思われるかということかもしれません。

というのも、安定した会社員生活から抜け出したい、自分なら成功できると確信してサラリーマンを辞める人というのは、ほおっておいても仕事なんかできちゃう人、自分自身の食い扶持なんかはいとも簡単に見つけられる手腕の持ち主が多いことでしょう。

そんな、バリバリ仕事人間でもプライベートな場面やご近所付き合いでの人間関係などに及ぶ影響などまで想定して仕事を辞める人は少ないはずです。

例えば、経費をかけられないので自宅を事務所として活用すれば、四六時中家にいることになるのでご近所目線が気になることになります。もちろん脱サラで想定される乗り越えるべき課題は事業上のものが優先されるので、もともとご近所や親戚からの目線や小言なんかを想定してまで会社を辞める人は少ないでしょう。

「そんな簡単に会社やめちゃって食っていけるの?」とか「これまで頑張ってきたのに何で今さら・・」なんて声が、耳に聞こえてくるのはとても煩わしいことで、間接的であっても気になることはあります。

それでも、自分がどう生きたいか、何を大切にしたいかは人生の後半戦にとって軸となる大切な部分です。身近な他人や親戚などの評価にも惑わされることなく、自分で自分を納得させられる生き方を選ぶためには、仕事に向ける情熱の他にプライベートでも平静を保つ強いメンタルが必要になります。

そこで、役立ちそうなのが普段は当てにしていない巷にあふれる根性論。脱サラを実行できる人は、もともと悪い意味ではなく正しく使える「根拠のない自信」は持ち合わせていて事業で成果を出すには根拠のない自信はかなり成功への手助けになるでしょう。

そんな、仕事では直接使うことが少ない巷の根性論は私生活の中で楽しく取り入れてみる。その程度で充分かと思います。逆に、こうした付随的な課題を解決できるアイディアやイメージが思いつかない人は脱サラそのものを考え直す必要があるかもしれません。

定期的な休暇で緊張感を解放させる

独立後に自分で計画を立てて仕事をするようになると土日などの休日を問わず働くことに没頭できます。

自分で選んだ好きな仕事を継続していけるのであれば、それほど苦になるものでなく好きな時にいつでも休めるのでこれは脱サラの最大のメリットであるのは間違いありません。

しかし、ここで陥りがちなのが事業が思ったように軌道に乗らないという状況下になってしまうと延々と働きづめになってしまいかねないということです。

働きすぎは良くないから自分のペースで働くよといいうのが脱サラの目的だったにも関わらず、逆に休みなく働くことになってしまったのでは本末転倒です。

こうしたことにならないよう、自分が取り組みたい仕事は実現性があるものなのかしっかり見極めておく必要があるでしょうし、想定外の事態にも保険的な逃げ道を確保するなり対策がいることでしょう。

また際限なく稼ぎたいという欲に自分を支配されないよう、足ることを知るという考え方を常に意識しておくことも重要かもしれません。

会社を辞めるまでの過程にも当然課題はある

ここまでで取り上げてきたのは主に脱サラ後に直面することになる課題や試練のことで、これらを知ること、またはリスクを想定してみた結果サラリーマンの立場を継続することは勿論ありだしその決断は尊重されるべきだと思います。

それとは反対に自分ととことん向き合って熟慮した結果、脱サラを決意した人には会社を辞めるというこれまでの社会生活に区切りをつける行為にも試練や課題は付きまとうことは想像できると思います。

退職の日まで肩身の狭い思いをしたり、陰口をたたかれたり自分でも逃げの選択をしたかのようで居心地のよくない日々を過ごすこともあるででしょう。

ただし、それらを楽に乗り切る知恵を持たなければ、この先に広がる無限の可能性や本当に向き合いたい希望のため試練に挑むことができません。

このように、決断してから実際に事業に取り組むまでの準備段階も含め脱サラは決して楽な道ではなく、人によっては、やっぱり夢物語じゃないかと思えてしまいそうです。

もちろん、その程度なら織り込み済みのことだとポジティブに捉えられる方もいらっしゃることでしょう。そんな一部の頼もしい方にとって、ここでいう「課題と試練」は会社員を継続することより簡単に乗り越えられることかもしれません。

人によって乗り越えなければならない壁の形や高さは様々と思いますが、そうした試練を乗り越えた先には従来の退屈な毎日ではけして実現できなかったものがあるはずです。

自らの実力で道を切り拓いていく達成感、自由な時間、ピンチもチャンスも自分で選んだ方法で解決していくことで、磨き上げてきた知識や経験を活かせていると確信できる優越感は、私たち大人世代があらゆる経験を重ねてきたからこそ実感できるものです。

そんな試練を乗り越えた先に見える美しい景色を堪能することこそが、人生後半戦の醍醐味であって脱サラはその新たな景色を手に入れるためのスタートラインなのかもしれません。

カテゴリーの新着

課題と試練

定年まで週に5日働き続けるということ

私たちは外へ働きにでると週5日の勤務態勢に従うことになる。これの良くないところは労働が過酷だったり酷くつまらかったり、職場の企業価値が乏しいでも働く日数はほぼ変わらないということ。
課題と試練

e-Taxを利用した個人事業開業届の提出に係る書式の読み出し方法

個人事業の開業届は自宅のPCにインストールしたe-Taxソフトを利用して送信が可能ですが、PCで環境を整えたあとに作成する申請書の雛形がなかなか探し出せないのが難点です。
課題と試練

ベテラン社会人でも朝起きて会社に行きたくなかったとき

朝起きて会社を休みたいとき、もう限界だと感じる前に遠慮なくひょいと仕事を休める人を羨ましく感じることはないでしょうか。ベテラン社会人に限ってこうした自分を守るための機転というのが案外利かないものかもしれません。
課題と試練

脱サラ失敗を見極め失業手当へすがるタイミング【意外に短い給付期間】

自分で事業に挑戦しようとして会社を辞めたたが、当初の想定より成果が得られず生活の安定を優先させるため雇用保険の失業手当をもらうよう方向転換するには退職の日からいつまで手続きが必要になるのでしょう。
課題と試練

ダブルワークは好きなことを仕事にするために有効な手段

会社を辞めて自分の好きな仕事で生計を立てていくのは簡単なことではありませんが、想定されるリスクを回避するため最初から完全な独立ではなくダブルワークである程度安定した収入を確保する手段も考えられます。