勤務している会社など長く所属している組織から離れ、独立して活動することを望むにはある程度の孤独な状況に陥ることを覚悟しなければならないでしょう。
退職後の孤独は当たり前
自分を取り巻く環境を改善するため脱サラを考えたとき、会社を辞めたら孤独になってしまうのではと心配する方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、脱サラをして自由に働きたいという願いが達成されれば、寂しく感じる孤独感より、目的を果たせた達成感のほうが勝るのかもしれません。
当然、失敗すれば孤独感と失望感の両方をを受け止めることになりますが、会社員という働き方を捨てることは、この両方を受け止め、ダメージに屈しない強さが必要だと思っています。
そうした孤独に対して不安があるならば当然脱サラは思いとどまった方が良さそうです。
少なくとも事前の対策として、会社以外の組織やグループの活動に積極的に参加し、自分が所属するコミュニティを増やすなど、事前に職場以外との繋がりを多く持っておくことも必要でしょう。
手軽で参加しやすいのはボランティアの類の組織や習い事、スポーツ系のサークルなどが考えられます。
実際に孤独な状況に置かれてから、孤独を叫んでもタイミング良く優しい救いの手などは期待できないのは大人として十分理解できることでしょう。
同時に得られた自由を大切にする
迫る孤独に堪え忍ばなければならないだけなら、会社を辞めたところで何の特もありません。
しかし、脱サラしたら孤独だけが待ち受けているわけでもないことは確かです。
自分がいかにその辺をポジティブに受け止められるか、また、そう理解できる環境をいかに獲得できるかにかかっているのではないでしょうか。
迫る孤独に対して、いかに事前の対策を徹底するか、少しでも早く目に見える成果を出せるかも大事なことでしょう。/p>
孤独を好んだり望んだりしない
昨今、良書として取り上げられるような市販本のなかで、孤独は悪いことばかりではないとか孤独を楽しもうなど、孤独な現状を上手く受け止める系の話を説いた内容のものがあります。
だいぶ大人な話だと理解しますが、現状で孤独を感じている人の環境によっては本の内容を簡単に当てはめ参考にすることが難しい場合もあるでしょう。
ともすれば、孤独を上手に受け止められない自分は未熟だと蔑んでしまうことにもなりそうです。
脱サラは、今まで長い間かかわってきた組織から急に抜け出す行為です。
事情は目的があって自ら進んで取った行動ではありますが、孤独を感じても特に不思議ではありません。
無理に受け止めようとしたり、年齢なりのまともな解釈をしようとすることに無理があるかもしれません。
それよりも、事前に予防策を考え対人的なつき合いを欠かさないこと。自分が望んだ環境を楽しめていることを理解することも忘れないようにしたいものです。
進んで自分の進む方向に合うグループや組織の活動へ積極的に参加することで仕事意外に生き甲斐や達成感が得られることもあるでしょう。
孤独を寂しがり、人恋しさを感じ欲しがり続けるのが若さだと思うなら自分で認めなければならない老いがやってくるまで、自分の望むことへ挑戦し続けることを大事にしたいと考えます。