平日の朝に目を覚ましてから、どうしても気分が優れず会社を休んでしまいたいと思うことは会社員なら普通にあることでしょう。
朝起きて仕事に行きたくない、どうにも気分が優れないと思ったときなりふり構わず会社を休んでしまう人は、社会的には無責任だと思われるかもしれませんが、むしろこうした人こそが、ここ一番というときには自分の身を守れる術を持ち合わせている人かもしれません。
実際に休むことを想定する
長い間、ベテラン社会人として毎日コツコツと仕事に励んできた人に限って朝の気分一つで会社を休むことなど出来ないことでしょう。
どうしても仕事に行きたくないと思ったその日、なんとか勇気を振り絞って会社に連絡を入れ休めたとしても、休養どころかその日を有効に過ごすことなどできないことも考えられます。
もし朝起きて急に会社を休んでしまいたい思いにかられたら、その最初の一日は少し無理して出社してみて、落ち着いて時間が確保できたとき次もいつの日か「休んでしまいたい思い」が朝から襲ってきたときの行動を想定しておくことが大事かもしれません。
いわば社会活動における避難訓練的なものを計画しておくということになります。
そうは言っても、過去にないほど気分が落ち込んでいて自分で無理できないと判断したときは、思い切って休んでしまう必要があるのを忘れてはいけないでしょう。
急な休みをどう活かすか
仕事や会社での人間関係に悩みがあり、朝から会社を休んでしまいたいという思いは一度だけでなく度々繰り返されることがあります。
繰り返される負の感情を断ち切るには、一度思い切って休んでしまうのもありでしょう。
ただ勇気をだして、急な休みを取るという決断をしても、その一日を無駄に過ごしてしまっては気分が晴れることはないかもしれません。
こんなとき、先に書いたとおり勇気を出して休めたその日にやるべきことを計画しておくと貴重な休みを無駄に過ごすことなく済むでしょう。
一番いけないのは、休みたい思いに耐えられず仕事をサボってしまったと気に病んでしまうことです。もしそんな気持ちを断ち切れなかったら「自分自信を窮地から救ったのだ」と肯定的に考えることにしましょう。
なんとか気分を落ち着けることができたら、その日の一日をどう過ごすかです。
上手く行かない仕事への不満や会社での悩みは一時棚上げし自由に過ごすことが良いかもしれません。
お勧めは、気軽に出来るリラックス法などいろいろ試してみることです。たとえば昼からシャワーを浴びて湯船につかるなど簡単なことを試してみるのも良いでしょう。
それから、コーヒーを豆から挽いて淹れるなど意識的にスローテンポな行動をして普段の慌ただしさから実践できてない自分の理想に忠実になってみるのも良いかもしれません。
リラックスした状態で頭を空っぽにして過ごすことで、やがて仕事や悩みの解決のヒントが思い浮かぶことも期待できるでしょう。
転ばぬ先の杖となる有給休暇
長い間会社勤めをしていると、朝から仕事に行きたくない思いにかられることがあるのはむしろ普通なこと。
もちろん急に会社を休むことは良いことではないので、日頃から上手く予防できればそれにこしたことはありません。
そんなとき、有給休暇をコマメに使うことも急に仕事を休みたくなる思いを治めるには有効な手段です。
なお、今勤めている会社は有給を取りづらい雰囲気だというなら、それは今時の会社としては問題ありとも言えそうです。
朝から会社に行きたくなるのとは別に、それはそれで有給取得に関しての課題を別途解決する手段を考える必要があるでしょう。
一日くらい自分が居なくても組織は回る
仕事を効率的にこなすためには、一定のスパンで休暇を取得することは有効な手段です。また、気分が優れないときは自分を守るため休みを取ることも考えるべきですが、ベテラン社会人の中には仕事のことが気になって休めないとという方が普通に居ます。
自分が居ないと仕事が進まない、他の人に迷惑をかけてしまうといった正義感から休暇を取ることに躊躇してしまうといった意識を持っていることがこうした方の特徴です。
しかし、自分一人が一日欠けたくらいで体制が混乱してしまうような組織なら、そもそも事業を行う会社として成り立っていないと言えるでしょう。
もし当の本人がそれなりの役職についている立場にあるなら、考えを改めなければなりません。
上司が不在の場合に、仕事の効率が100から0まで落ちてしまうなら組織としておおいに改善するべき部分です。
そのためには、普段から必要な教育を行い業務の効率化や報告体制、情報分野でのセキュリティー対策などを整えておく必要があるでしょう。
その会社が組織として成り立っているなら、急用で一人が欠けたくらいで体制が不安定になることはありません。
もし自分が居なくなったら会社が大変だと不安になってしまうなら、その職場ではチームワークに欠陥があったり情報共有がなされていなくて、その原因は人に頼れず仕事を抱え込んでいる自分にあるのではと思い直す必要があるかもしれません。
ただし、これについても堅く考えるより自分がそういう思考にいたったのは会社のこれまでの社風に影響されたものだと軽くとらえておきましょう。
朝に感じる仕事に対する不満や会社に行きたくない気持ちを全く無くすのは難しいかも知れません。ただ、そんな状況から積極的に身を守れるのは他ならぬ自分自身です。
ベテラン社会人でも急に仕事を休みたい気持ちになるのは、仕事や人間関係でより高いステージに進んでいる(そう強く望んでいる)証拠かも知れません。
そんなときこそ上手に休養をとり自分を休ませるテクニックについても、日々の仕事より先に一つ上のステージに進ませておくべきではないでしょうか。
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