e-Taxを利用した個人事業開業届の提出に係る書式の読み出し方法

e-Taxを使った開業届の送信 課題と試練

会社を退職して2年半近く経った今年の夏に個人事業主としての開業届を出すことにしました。

個人事業の開業届は自宅のPC(WindowsOS)にインストールしたe-Taxソフトを利用して送信が可能なものの、一連の操作手順のうち届出書の雛形を探すのに手間がかかってしまいました。

そこで、この初回の手続きに必須となるシステム内で提出する申請書類を読み込む方法についてまとめてみました。

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個人事業主開業届提出の大まかな流れ

申請書作成と送信に係る大まかな流れは次の通りです。

アプリケーション「e-Taxソフト」をインストールして利用者ファイルを作成→書式の追加インストール→申請書の作成→送信→受信通知の確認

このうち利用者ファイルの作成については公式ページや専門サイトで調べたほうが分かりやすいので、ここでは割愛させていただき具体的に申請書を作成する手順について解説します。

開業届の読み出し方

まずアプリケーションのインストールが完了した初期の段階では、個人事業主の開業届の書式はe-Tax内には含まれておらず追加のインストールが必要だと認識しておいたほうが良いでしょう。

私がWindows環境でインストールしたときはそうでした。

ここでは、この書式の有無によらず先に申請書類(開業届)の雛形の呼び出し方(基本操作)を確認しておくことにします。

操作メニューの作成をクリック

e-Taxソフトを起動し、自分の利用者ファイルを読み込みます。このファイルの読み込みはe-Taxを起動するたびに行う必要があります。

つぎに左のメニューにある「作成」をクリック。その後表示される画面の右下にある新規作成をクリックするとボックスメニューが開きます。

申告・申請等

作成する手続きの種類で、「申請・届出」を選択。2段目の税目を所得税にして「次へ」をクリック。

個人事業の開業・廃業等届出書

表示される選択可能帳票一覧の中に「個人事業の開業・廃業等届出書」があるので+をクリックして開いて帳票を選択し「次へ」へ進みます。

ここで「追加インストール」のメッセージが出て先に進めない場合は、税目プログラムのインストールが必要になります。

追加書式のインストール

データの名称

続いて作成するデータに任意の名前を付けて「OK」をクリックします。

提出する開業届の編集

基本情報の読み取り

画面が切り替わりシステムによって読み込まれた「申告・申請等基本情報」が表示されるので、間違いがないか確認(訂正)のうえ「OK」を押すと帳票一覧に申請に使う届出書の書式が表示されます。

編集する届出書の選択

この自動作成された届出書をダブルクリックまたは右下の帳票編集のボタンを押すと実際に申請に使う開業届の作成(編集)を行うことが可能になります

送信内容の編集

送信する開業届の編集が済んだら右下にある「作成完了」ボタンを押します。

作成した書類に電子署名をする

届出書の編集が済んだら画面左のメニューから「署名可能一覧へ」を押し「電子署名」のアイコン(ハンコの画像)をクリックします。

署名可能一覧

一覧に任意の名前を付けたデータが表示されるので選択後に右下にある「署名」ボタンを押します。

一連の流れにそって署名を完了させます。

完成した申請書の送信

続いて画面左のメニューから「送信可能一覧へ」を押し「送信」のアイコンをクリックします。

送信可能一覧

送信可能一覧に個人事業の開業届が表示されるので送信がボタンを押します。

受信通知の確認

個人事業の開業届の送信が問題なく完了できるとメッセージボックスの中に申請書が受信できたことを示す内容が書かれた通知が届きます。

この受信に関する通知は重要ですので印刷または保存しておいたほうが良いでしょう。

また、この受信通知についてブラウザで表示が可能なマイナポータルでも表示が可能です。

追加書式のインストール

書類の新規作成の段階で税目で所得税を指定したとき次のメッセージが出て先に進めないときは、所得税の書式がPC内に存在しないため所得税関連の書式を追加インストールする必要があります。

追加のインストールを促すメッセージ

追加インストールのボタンをクリックするか、e-Taxソフト(アプリケーション)の起動時に追加インストールの操作をするかで不足している申請書のひな型をインストールするようになります。

所得税の項目を追加インストール

指定する項目は開業届の送信が目的であれば「申請」→「所得税」だけでOKです。

実際にPCでアプリケーションのインストールから設定などを済ませ開業届を提出してみた感じでは、一連の工程でこの所得税に関する項目の追加インストールは必須なものかと思われます

e-Taxソフトは使用目的が多用途に渡るので利用するPCのストレージ領域を少なく済ませるため、用途に応じで必要な書式をその都度インストールするという使い方のようです。

今どきのシステムとしては珍しい使い方でPCをオフィスアプリ中心の使い方をする方には、メリットが理解しづらい構成ですが、このほうが開発者側も管理がしやすいのでしょう。

個人事業の開業届はパソコンでe-Taxソフトを使えばインターネットを使って提出が可能ですという案内を良く見かけますが、実際にe-Taxソフトを使って開業届を提出するにはこのアプリケーションを普段から使いこなせているか、身近にそうした経験がある人がいないと難しいのではというのが実際に操作をしてみての感想です。

それでも、この申請書の提出を機会に確定申告など必要な手続きをe-Taxソフトで一元管理できればブラウザを使う方法でのアクセスより手続きの手順が一貫している面もあるので、人によってではありますが長期的には扱いやすいといったメリットもあることでしょう。

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